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意味も効果もない!広告デザインの修正とは?

2021/07/02

今回は、販促を目的としたレスポンス広告など(webページ制作)に関しての内容ですから、イメージ広告などの制作現場には当てはまらない部分があるのでご了承ください。

レスポンス広告を制作する時、土壇場で修正を入れたり、二転三転して納期が延びる、または伸びそうになる事ってないですか?結論から言わせていただくと、あーだこーだ言いながら2週間かけてデザインを作るより、1週間で作って、あとの1週間で効果測定やツール改善の方向性を見出す方が、はるかに有益です。

例えば、僕らの様な広告プロデュースをする会社、デザイン会社、広告代理店、印刷会社等、いつもいつも、「これなら売れる!」っという保証をもって作っているわけではありません。となると、広報ツールを作るプロとしてどうか?っとなりますね。

しかし、それらの業者が無力無能なわけではありません。一定のマーケティングの手法、効果的な広告デザイン、過去実績からのノウハウ等の、基本テクニックは熟知していますので、それを駆使した制作がスタートラインです。本来の僕達の役割は、広告を制作した後にもあります。それは効果測定と改善を効果的にサポートして、100点のツールを育成していく事です。

スポーツやダイエット等にコーチがいると効率的な様に、効果的なレスポンス広告の制作にも、僕らの様な業者が必要なわけです。

前置きが長くなりましたが、今回のテーマ「意味も効果もない不要なデザイン修正」って、どんなの?ですが、僕が現場でよく修正したいと言われて、そのほとんどを修正せず進めているのが(言う事を聞かない業者だな。っと思われてるかもですが(汗))


「このフォント、変えてほしい」
※明朝からゴシックにとか


「なんかもっと、他社のこれ(前回他社に依頼した時のここ)みたいに、変えて欲しい」
「あの会社のこんなイメージそのままが良い」
※他社に寄せると、競合の広告に似たものになり埋もれる可能性がある。
※前回の他社制作の効果測定をしていない、効果の実感もないが気に入っているらしい。


「インパクト出したい、ここまでするか!ぐらいの攻めた感が足りない」
「字を大きくして、色を赤とかに変えて目立たせたい」
※誰に対しての広告かのターゲットが不明瞭
※そもそもターゲットはインパクトや、派手さ、など求めていない


「なんかイメージと違う」
※ターゲット視点が薄い、ターゲットにどんなイメージを抱いてもらい、
 どんなアクションを起こしてもらうか、その目的が不明瞭。
 あなたのイメージはお客様のイメージですか?


「うちの製品、サービスはもっと〇〇な感じで差別化しているので、
 そのイメージが欲しい」
※「差別化している=〇〇だったらあの会社」っと認識されている状態で、
 初めて差別化をしていると言える。認識されていないなら、
 「差別化しているつもり」が正確な現状。差別化できている状態と、
 差別化を目指す状態では、広告の打ち方やデザインも変わってくる。


結果、総じて言えるのは、一体全体、その修正の根拠はなに?
という事になります。

このコロナ禍、ワクチンに対して良く出て来る言葉で、
エビデンスがあります。エビデンス(証拠、根拠)ですね。

つまり「その修正にエビデンスあるか?」

という事になりますが、なぜこんな事になるのか?広告ツールを作成する
「目的やターゲット層」が意識されていないからになります。

例えば、これは顕著な例ですが、当社が受けた業務に新聞広告のデザインがあります。
打ち合わせに呼ばれて行ったときには、もう新聞広告を出すのは決定していたのですが、
主に20代~40代の層の男女に、ある事柄の啓発をするための広告でした。
クライアントの希望としては、「ポップで明るい、クリエイティブ性のあるデザイン」
という事と、入れて欲しいテキストやキャッチコピーがあるので、それを組み込むという
仕事でした。

この制作過程で、上記に記したような修正をいくつか言われましたが・・・これ、そもそも論
ですが、20代とか30代、ともすれば40代は、新聞を購読していない可能性が高いんです。

そもそも、ターゲットに到達しない間違ったツール選定の上に、更に、意味も効果もない
デザイン修正・・・。とはいえ新聞広告の契約はしていて会社の決定事項だから取り消せない、
しかも他社にデザインをお願いして、毎年していたという事で今更方針は変えれない。

当社から上記の様な事を提案した後は、先方の担当者様には納得していただきましたが、
その担当の方は、完全に消化試合に挑むテンションでした。