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難しい仕事 終えるのに人によってどれくらい差ができるか?

2021/09/27

 今、企業などの採用では「どんな人を採るべきか」よりも「採ってはいけない人」を見分けるサービスが大変はやっております。コロナ禍もあって現在は、人を斬り捨てる動きにどんどんなってきています。例えばどんな人材が敬遠されるか?いくつかありますが、代表的なのは『仕事が遅い人』ですね。これは確実に敬遠されます。

 「働き方改革」が叫ばれてから、長時間営業や残業は現在、タブーに近いものがあります。企業としては下手すれば「ブラック企業認定」を受ける事もありえる時代です。となると?仕事に時間がかかって遅い人を、企業は敬遠します。雇いたくないし、雇ってしまったら辞めて欲しいなと思われたりします。

 古き良き日本的経営なら、「あいつは仕事は遅いけど、真面目だし」っと当時の社長も割と寛容でした。仕事が遅くて成果が少なくても、真面目で一生懸命な社員なら、雇ってもらっていられる平和な時代でしたが、それは残念ながら過去のものになりつつあります。とはいえ、今の20代の若者が将来、中年になっても正社員でいるには、矛盾しますが「働き方改革」に逆らった若者しか残らないと思います。

 働き方改革に逆らうのは、単に遅くまで働くのではなく、20代で難しい仕事に挑戦したり、任せてもらったりする事です。当然、若い時は難しい仕事はすぐに終わらず、残業したりする事もありますが、この先、枠が小さくなっていく正社員でいるにはそれなりの、中年に育っている必要があります。

 ところでこの、難しい仕事ですが、例えば仕事が速い人が2時間かかる所、仕事が遅い人はどれくらいかかると思いますか?4時間?8時間?・・・実は答えは「終わらない」です。もっと正確に言うと、「できない」が正解です。そんな人ばかりでは無いですが、難しい仕事ってそれぐらいの難易度なんですよ。

 だけどですね。仕事の早い人の何倍もかかるけど必死に食らいついて、頑張って何とか仕事を終わらせる。先輩や上司に相談しまくって学んで、時間はかかるけど出来るようになる。そんな仕事の過程すら、「働き方改革」は許してくれません。決まった時刻が来たら業務終了です。そうでないと法律なので、企業が責められます。本当に、生きるのも大変な時代になってきましたね。