企業の採用ＰＲでの広報印刷物や動画を作る時、事前に打ち合わせをします。人事担当の方か、社長さんと話すのですが、採用促進の広報企画として、大きく２つを打ち出したいと言われます。

1：こんな能力、素質、気質の人材が欲しいという、会社の希望

2：企業ＰＲ（技術力、職場環境etc）

どこの中小企業さんも、言いたいポイントがたくさんあって、絞り込むのが大変です。そして結果、１～２名を雇います。でも、割と高い確率で１～３年で雇った人が辞めちゃうんです。なぜなの？

ズバリ！社内の雰囲気だ、教育サポートシステムだ、高い技術orサービスの会社だ、っと言っても、中小零細は、【企業＝社長】なんですよ。企業に就職する＝社長と付き合う（ほぼ恋愛）。って事なんです。だから長く勤務してくれるかどうかは、社長と馬が合う新入社員かどうか？って事です。

今度は逆に社員は会社に何を求めているかですが、ほぼこの２つなんですよ。

1：生活の安定（最大の安定職は公務員ですが）

2：働きやすい職場（福利厚生、社内の雰囲気etc）

決して経営者の右腕になりたい！とか、事業部のリーダーになりたい！、新しい事に挑戦して、企業、事業を伸ばしたい！とか思う社員はいない！っと思ってちょうど良いです。まずは安定した生活と働きやすい職場、それを与える所から始めましょう。

　
以上の事から、中小零細の採用広報で打ち出すべき事は、

【社長の考えを発信し、こんな社長とやって行ける人を募集してます！】

に尽きると思います。当然こんなスタンスで採用ＰＲしたら、反応は少ないです。ゼロとかもあります。だけど、それで応募してくれる人は、入社してくれる可能性は高いです。僕ら広報企画をしている業者の目的は、たくさんの応募者にインパクトをつけて告知して、会社説明会、面接にたくさん来てもらう事もありますが、本当の本質は、ターゲット（長く安定して働き、会社に貢献してくれる社員）にだけ響く告知をする事です。